元ダンクコンテスト優勝者・グリーン、再びNBAで輝けるか!? (スポーツナビ)

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 NBAオールスターのダンクコンテストと言えば、ニュースターを輝かせる舞台としても知られる。マイケル・ジョーダンコービー・ブライアントロサンゼルス・レイカーズ)ら、過去のコンテスト優勝者リストにはそうそうたるビッグネームが名を連ねている。ただその一方で、すべてのダンク王者がその後スターになっていくわけでは、もちろんない。

 2007年にダンクコンテストを制したジェラルド・グリーンも、その時点では将来を嘱望された。だが、類いまれな身体能力をプレーには生かしきれず、ボストン・セルティックスに属した2007−08年シーズン以外は1度も平均二桁得点をマークでき メモリースティック させる豪快なウインドミルアリウープを炸裂(さくれつ)させるなど、派手な活躍で地元ファンを大いに沸かせた。ネッツは最終的には106−112で敗れたものの、グリーンはその才能を再びアピールしたと言って良い。

「以前の僕は若く未成熟で、身体能力任せでプレーしていた。それが今ではディフェンスへの意識は高まったし、バスケットボールIQも高くなったと思う」

 ロケッツ戦後、かつてより落ち着いた表情でそう語ったグリーン。確かに若いころのグリーンは状況判断の悪さが弱点とされ、NBAでは役割を確立できなかった。今後に生き残っていこうと思えば、身体能力に頼り過ぎず、献身 メモステ なディフェンスなどの地味な部分でもチームの力になれることを証明していかねばならないだろう。

 選手としてのタイプはまったく違うが、同じくDリーグ出身でNBAにセンセーションを巻き起こしたジェレミー・リン(ニューヨーク・ニックス)のストーリーも励みになっているという。リンは自ら得点を稼ぐだけでなく、低迷するニックスを勝利に導くことで評価を高めていった。それと同じように、ダンクで魅せるだけでなく、何らかの形でチームの勝利に貢献できるようになったとき、グリーンのキャリアも再び飛翔していくことになるはずだ。